お礼

 

 平成30年10月7日に、第20回WiLLを無事に終える事が出来ました。

 今年のWiLLも、たくさんの方々のお力を借りながら、とても有意義な一日を過ごす事ができました。

 前半は壇上に24人の子どもたちの写真を飾り、その紹介をしました。一年に一度、WiLLの場所で、忘れられた子どもたちのことを思いながら、その思いをみんなで共有する時間を過ごすことができました。

 後半では、今年で20回という記念すべき集会ということもありましたので、例年のような少年事件を扱っておられる専門の先生方を招いてお話をしてもらうという方法は取らず、当事者の会の会員と、いつも黒子に徹しながら支えてくれている学生スタッフが壇上に上がりこの20年を振り返りました。

被害者遺族が利用できる制度は、20年という年月を経て少しづつ整備されてきました。しかし、民事裁判における損害賠償の未払い問題は依然として残っております。また被害者遺族が加害者の出所後に抱える不安や恐怖、加害者の矯正教育に対する不信感など、多くの会員が残された問題を訴える事ができました。このように遺族が抱えている問題をみんなで話し、それを出し合うことによって、自分たちの個の問題ではなく、少年事件で被害に遭い子どもを亡くした遺族にとっての共通の問題として共有することができました。それはひいては次のステップとして、できる限り早い法律の整備に繋げて欲しいと伝える事もできました。

一方で学生スタッフの皆さんは、大学生だけでなく中学生、高校生の時から関わっている人もいるので、それぞれの人に会との出会いから話をしてもらい、関心を持って関わること、そしてそれをできるだけ長く続けることの大切さなどを話していただきました。

会場の参加者も一般の人、関係者等、広がってきています。若い参加者も増え、年齢の幅も広がってきています。私たちの話は重たい話だとか、難しい問題だと感じられてしまいますが、少しでも関心を持ってもらうことで、それが命の大切さにもつながり、いじめはしない、暴力を起こしてはいけないということを知ってもらいたいと考えております。

そして、そのことが子どもたちを被害者にも加害者にもしない事につながると思い信じてやみません。当事者とそうではない人の距離を少しでもなくしていくために、これからも焦らずおごらず話し続けていく場所「WiLL」でありたいと考えております。 

 当日に参加して下さった皆様、そして参加は出来なかったけど見守って下さった皆様、本当にありがとうございました。

  お礼が大変遅くなり申し訳ありませんでした。

 

令和元年7月

少年犯罪被害当事者の会

 

代表  武 るり子

大谷先生、安田先生よりWiLL第20回にあたりメッセージを頂戴いたしました。ホームページにて紹介させていただきます。お忙しいところ誠にありがとうございました。

 

第20回 WILLへのメッセージ

 

元 公益社団法人 京都被害者支援センター理事長

大谷實

 

 

 開会に当たり、メッセージを申し上げます。本日は、少年犯罪被害当事者の会、第20回目のWILLが開催され、大変嬉しく存じます。武るり子代表及びご遺族の皆さん、学生スタッフの諸君のご尽力に深い敬意を表します。

 ご案内のように、「少年犯罪被害当事者の会」の共同発案者であり、本会を共に支えて来られた武るり子さんの御主人「武和光」様は、今年の6月15日にお亡くなりになられました。1997年に少年犯罪被害当事者の会が発足して20年目になる記念の日を目前にして、冥土に旅立たれてしまいました。誠に残念ではあります。ここに改めて哀悼の意を表する次第であります。

 しかし、ご夫婦の夫唱婦随のご努力で、遅々としてではありますが、今まで蔑ろにされてきた少年犯罪被害者問題が、社会一般の方々に理解されるようになり、少年法を中心に法律の改正にも実を結んでまいりました。当事者の会が誕生しなかったならば、絶対に実現しなかったものばかりであり、武さんご夫婦の御功績は、誠に甚大なものであります。

 昨年のWILLにおいては、「残された兄弟姉妹が抱える孤独」というタイトルでフォーラムが開催され、亡くなった者への悲しみ、両親の嘆きや憔悴する姿、置いてきぼりにされ誰にも相談できない孤独など、被害者の方々の兄弟姉妹が受けている打撃が浮き彫りにされました。これまで関心が払われなかった「自ら声を上げにくい被害者」に焦点を当てて議論されたことは、大変有意義であり、行政、警察及び民間支援団体等も注目したのではないでしょうか。

 今回は、「少年犯罪被害当事者の会」の20年間の取組みを振り返り、今後の被害者支援の在り方について話し合いをされると聞いております。私は、諸般の事情で今年も出席できませんが、本日もまた、「子供たちをこれ以上被害者にも加害者にもしないために」実り豊かな会となることをお祈りしております。

 結びになりますが、私は、来る10月15日をもって京都被害者支援センターの代表理事を退任致します。後任は、現在副理事長であり、京都府立洛南病院院長の山下俊幸先生にお願いすることに致しました。同じ人間が20年間も会の代表となっていることは、センターの発展・進化にとって、たいへん有害であると考えたからであります。

 犯罪被害者支援運動は、犯罪被害を受けて、平常心を失い、悲しみや怒りをかかえて生き続けておられる方々に寄り添い、被害を少しでも軽くし、平穏な日常生活の回復を目指して人生を歩むことができますように、そして、社会の連帯共助及び共に生きるという共生の精神に基づき、「被害者の問題は自分の問題である」という自覚が社会の隅々まで行きわたることを目標とするものであります。京都犯罪被害者支援センターに対し、少年犯罪被害当事者の会からの一層のご支援・ご教示をお願いする次第であります。 

 

 

以上

「第20WILLに寄せて」

元警察大学校長(元内閣府大臣官房審議官、犯罪被害者等施策推進室長)

(現(公益社団法人)全国被害者支援ネットワーク顧問)

安田 貴彦

 

20WILLの開催に当たって、一言ご挨拶申し上げます。

 

武るり子さんと私の出会いは、今となっては正確には想い出せませんが、平成12年に私が警察庁犯罪被害者対策室長に着任した頃だったと思います。

 

以来、今日に至るまで私の立場はいろいろと変わりましたが、武さんとは数え切れないくらいお会いし、私もWILLにも何回か参加させていただいて皆様の前でお話しする機会も頂きました。

 

また、私も武さんには何回かご講演などを御願い申し上げ、お引き受けいただきました。

 

私が山形県警察本部長を勤めております時も、ちょっと無理かなぁとも思ったのですが、山形で中学生、高校生たちにお話しいただけないかと御願いしたところ、快く受けて下さり、遠く山形まで足を運んでいただきました。その後お食事も付き合って頂いたのですが、ちょっとお疲れのご様子だったので、本当はかなりご負担をお掛けしたのでは、と随分反省いたしました。

 

また、現在、武さんには、犯罪被害者等基本法に基づく、犯罪被害者等基本計画を検討する基本計画推進専門委員等会議委員にご就任いただいていますが、これは、私が、警察庁の後輩から、新しく専門委員の人選に当たってどなたか当事者の方を推薦してくれないか、との依頼を受けたとき、それなら、と真っ先にお名前を上げたのが、武さんだったことによるものです。

 

山形で反省したはずなのに、またまた武さんには重いご負担をお掛けしてしまって申し訳なく思っています。本当にすいません。

 

私が武さんとお会いして、いつも感銘を受けるのは、武さんの無私の精神、謙虚な姿勢、そして健全な市民としての常識です。「人寄せパンダになってもいい」とこの運動を始めるに当たってご主人の和光さんと誓った決意、「私たちの話を少しの間だけ聞いて下さい」という静かに控えめに語りかける話し方、「社会のルールは必ず守ろう」という我慢強い働きかけ方、そして他の当事者の方のために設立した「孝和基金」、こうした武さんの生き様が多くの人々の心からの共感を呼び起こし、世の中を変えるに至ったのではないかと思います。

 

私も、武さんのお話をお伺いする度に、役人として、というより人として、何か自分もしなければならないと言う力を頂いてきました。

 

この20年余りの武さん、そして少年犯罪当事者の会の皆様の活動とその成果については、改めて申し上げるまでもありませんが、この日本の社会をあるべき姿に変えていくために、本当に大きな力を発揮していただきました。

 

皆さんの運動がなければ、少年法は今も昔のままだったかも知れません。

 

この20年余りで大きく進展してきた我が国の被害者支援でありますが、まだまだ問題点も課題も沢山あります。

 

件数的には減少傾向にあるとはいえ、残忍な少年犯罪も後を絶ちません。残念ながら、と申し上げなければならないことですが、少年達を被害者にも加害者にもしないための活動は、今なお必要です。

 

私も、昨年警察庁を退職し、一市民の立場ではありますが、これからも被害者支援に微力を尽くして参りたいと考えております。

 

最後になりますが、武さん、少年犯罪被害当事者の会の会員のご家族の皆様、会にご支援下さっている皆様、WILLを支えていただいている学生ボランティアの皆様に心より感謝を申し上げるとともに、この場にいていただかななければならなかった武和光様のご冥福をお祈り申し上げ、WILLに寄せる言葉とさせていただきます。

 

 

以上

WiLL 第20回開催のお知らせ(終了しました)

今年は、会場が変わり「子ども文化センター」になっていますのでお間違えのないようにお願いします。

第20回WiLLお知らせ0809 (1).pdf
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もうひとつの子供の日 第20回『ウィル W I L L 』のお知らせ


  私たち「少年犯罪被害当事者の会」は、少年によって最愛 の子供を殺された家族の会です。1997 年に結成してから、一切 の政治や宗教等にとらわれることなく遺族を中心に、少年法の 問題など理不尽な体験を各方面に話すとともに、毎年シンポジ ウムを行い、皆様と課題や問題点を議論してきました。 これまでの『WILL』では、法曹界や学者の方たちをゲストにお招きして、少年犯罪被害 を中心に、犯罪被害者やその遺族にとって必要な支援や制度について話し合ってきまし た。少年審判や損害賠償といった法制度に関わるものから、犯罪被害者の心のケア、加害 者の更生、殺された子ども達の無念についても、たくさんの人たちと一緒に問題を共有し、 議論を重ねてきました。 『WILL』は今年で第 20 回目を迎えます。この 20 回を記念して、今回は会のメンバーと、 会を支えてくれた学生たちと一緒に、これまでの会の軌跡を振り返りながら、今後の犯罪 被害者の支援にとって大切なことを話し合いたいと思います。 子供たちをこれ以上被害者にも加害者にもしないためご協力よろしくお願い致します。

      

● 今年のテーマ/子どもたちが残したもの
 
出演者    遺族        学生スタッフ

★と き       2018年 10月 7日日曜日午後1時から

★場 所       クレオ大阪西 子ども文化センター 大阪市此花区西九条 6-1-20                          TEL 06-6460-7800

★交 通      JR環状線・阪神なんば線   「西九条」駅から徒歩約 5 分

★主 催       少年犯罪被害当事者の会 

★後 援      大阪府・大阪市

★資料代      500 円

★定 員      300 名(先着順)

★問い合わせ   少年犯罪被害当事者の会事務局 代表 武 るり子                     

            TEL 06-6478-1488
社会で騒がれた事件だけが重大事件として扱われ、私たちの様な少年事件のほとんどが命を命として扱っ てもらえず、そのうえ、どこからもフォローされなかったのが現状でした。 「死んだ者はしかたがない」と簡単に扱われ、加害少年には人権があり、立ち直る可能性と将来があると 強調されてきました。 さらに、殺された子供たちの権利や、それまで生きてきた事実までも、無視した扱いをうけてきました。  子供たちは、決して死にたくなかったのです。 そんな子供たちを思い出してほしい、忘れないでほしいと思ってきました。 決して一家族だけで、悩まないで下さい。
☆ 『W I L L』・・・・意志・決意・願い・気持ち・遺言などの意味があります 大阪府犯罪被害者等支援社会づくり活動事業

 

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